
僕は以前、フリーランスとして取材・撮影・コラム執筆といった活動をしており、それはもう「都内に住んでしまえ」と思うほどに東京都まで通っていました。この経験を何かに活かせないかということで、今回は銚子市から東京までのアクセスについて語ってみたいと思います。
はじめて東京へ行く学生さん、銚子へ出張に訪れる会社員さまは、ぜひ本稿をブックマークして使ってください。情報の正確さや時刻表のリンク切れなどできる限りチェックしますが、万が一更新が遅れた場合はご容赦ください。
銚子~東京の6種のアクセス

目次に載っているとおりですが、今回まとめたアクセスは電車と高速バスの計6種類のルートです。具体的な内容として、時間・料金・快適性といった項目に注目してみました。
各アクセスの詳細は後ほど解説するとして、まずは選び方のポイントについて簡単に触れておきましょう。銚子市内から東京へ行く方法は以下4種のアクセスがあり、簡単にこんな感じで使い分けできます。
◆ 安さ重視ならJR乗り換え
① 総武本線 → 総武快速線
◆ 速さ&快適さ重視ならJR特急
② 特急 しおさい
◆ バランス重視なら高速バス
③ 高速犬吠号
④ 利根ライナー号
銚子市周辺の市街では、以下の2種のアクセスがおすすめです。旭市や香取郡、茨城県神栖市にお住まいの方はこちらを参考に。
◆ 鹿島CHからの高速バス
⑤ 高速 かしま号
◆ 佐倉駅からのJR直通
⑥ 総武快速線
補足として、鹿島CHとは鹿島セントラルホテルの略で銚子駅から車で約40分。佐倉駅はJR総武本線の沿線にある駅で、銚子駅から車で約1時間40分です。それでは各アクセスについて解説してゆきます。
◆ 銚子駅から東京駅へのアクセス
① JR 総武本線 or JR成田線 ⇒ JR総武快速線

JR在来線を2本乗り継ぐことで東京駅へ行く方法です。銚子駅から「JR総武本線」もしくは「JR成田線」に乗り、千葉駅で「総武快速線」に乗り換えて東京駅へアクセスします。
メリットは東京駅へのアクセスとしては最安値で移動できる点。各駅停車なので成田や千葉など、途中で用事のある方におすすめ。
デメリットとしては各駅停車を乗り換えるため移動時間が長く、毎駅で扉が開閉することから快適性が低い点が挙げられます。冬は駅に着くごとに冷気が侵入します。
運賃:2,310円
時間:2時間50分
始発:4時55分(銚子駅)
終電:21時53分(東京駅)
ルート:銚子駅→千葉駅→東京駅
時刻表 ①:総武本線 (銚子駅)
時刻表 ②:成田線 (銚子駅)
時刻表 ③:総武快速線 (千葉駅)
② JR特急「しおさい」

銚子駅~東京駅区間をもっとも速く、なおかつ快適に移動できるアクセス方法がJR特急「しおさい」です。JR総武本線の時刻表で「特し」と赤表記された部分が、しおさいのダイヤになります。
メリットは移動時間の短さと快適性。トイレや椅子のつくりはもちろん、走行中の振動も少なく乗り心地に優れます。勉強や仕事など、移動時間を作業にあてることが可能。さらに車内が広いので、キャリーバッグを積み込む際にも労しません。
デメリットとしては料金が全アクセスでもっとも高い点と、一日の本数が5本と少ない点が挙げられます。しおさいの東京駅発の時刻表についてはこちらをご覧ください。(「特し」表記がしおさいです)
運賃:3,670円
時間:1時間50分
始発:4時55分(銚子駅)
終電:20時10分(東京駅)
ルート:銚子駅→東京駅
時刻表:特急しおさい (銚子駅)
③ 京成バス「高速犬吠号」

「高速犬吠号」は京成バスと千葉交通が共同運航する高速バスで、犬吠埼と東京駅を行き来しています。 わかりやすいので、はじめて東京へ行く方におすすめ。
料金も移動時間も在来線の乗り換えと大差ありませんが、 ドアの開閉もなく冷暖房が効きやすく、乗り換えの手間がないことがメリット。また、JRより終電が遅いので、日帰りで飲みに行くときにも便利です。
デメリットとしては、高速バスゆえに座席数に限りがあるため、東京駅からの帰路は混み合うことが多々ある点。乗り場が東京駅から200mほど東側に位置するので、はじめて乗る際はこちらを要チェック。
運賃:2,600円
時間:2時間30分
始発:4時50分(銚子駅)
終電:22時30分(東京駅)
ルート:銚子駅→旭→東京駅
時刻表:京成バス 公式HP
④ 千葉交通 「利根ライナー号」

京成バスと千葉交通の共同運航便には、もうひとつ「利根ライナー号」があります。料金をはじめ東京駅・浜松町駅の発着所など、仕組みとしては高速犬吠号とほとんど同じです。
京成バスとの違いは、高速犬吠号が旭市を経由していくのに対して、利根ライナー号はその名の通り佐原・香取を経由していく点です。利根川沿いを迂回するようなルートなので、移動時間は高速犬吠号より長くなります。
また、高速犬吠号と同じく帰りの乗り場がややわかりにくいので、はじめて乗る際はきちんとチェックしておきましょう。
運賃:2,600円
時間:2時間40分
始発:4時30分(銚子駅)
終電:22時52分(東京駅)
ルート:銚子駅→佐原→東京駅
時刻表: 京成バス 公式HP
◆ 銚子市外から東京駅へのアクセス
⑤ 関東鉄道 「かしま号」

銚子市近辺でもっとも多くのダイヤが用意されているアクセスが高速バス「かしま号」です。かしま号は関東鉄道・JRバス・京成バスの3社が共同運航しており、10分おき間隔で1日50本近くが走っています。
メリットは高速犬吠号や利根ライナー号と同じく、料金・移動時間・快適性のバランスに優れ、発車本数が多い点。かしま号はJRバスの管轄なので、東京駅八重洲南口のすぐ前に乗り場があり、はじめてでも迷いません。鹿島市や神栖市、香取郡にお住まいの方はかしま号がマストです。
デメリットとしては、鹿島近辺から東京へ移動する人でたいへん混み合うので、しばしば満員で乗れないケース(もしくは相席)があるという点。また、銚子市内から車で行く場合は鹿島CHの駐車場に停める必要があり、ガソリン代と駐車料金も考慮するとトータルの費用はそれなりにかかります。
運賃:1,950円
時間:1時間40分
始発:5時10分(鹿島CH)
終電:22時50分(東京駅)
ルート:鹿島 → 東京駅
時刻表:関東鉄道 公式HP
⑥ JR 総武本線 快速

JR総武本線の沿線にある佐倉駅からは、東京まで直通の快速線が走っています。佐倉駅は銚子市内から車で1時間40分ほどの位置にあるので、旭市や匝瑳市、富里市などにお住まいの方におすすめ。ちなみに、時刻表の数字上に「快」と表示されたものが東京行きです。
メリットとしては、仮に銚子市内から佐倉駅まで車で移動し最寄りで停車しても、場合によっては費用を最安値にできる点。佐倉駅の最寄りにはタイムズ駐車場をはじめ有料駐車場が点在し、最大料金(24時間)が550円程度と安いです。また、終電が22時50分と、全アクセスのなかでもっとも遅い。
デメリットとしては、やはり高速バスやしおさいと比べるとやや乗り心地が悪い点くらいなので、車の運転が苦でなければ銚子市民にも案外おすすめです。
※費用計算
車の燃費:15km/L
レギュラーガソリン:140円/L
銚子駅~佐倉駅:65km
この場合、移動費用は在来線乗り換えの往復料金(4,620円)より少なく済む
◆ 片道のガソリン代
{ 65(km)/ 15(km/L)} × 140(円/L)= 607円
◆ 日帰りの往復移動費
{990(円)+ 607(円) }× 2 + 550(円) = 3,744円
運賃:990円
時間:1時間
始発:5時12分
終電:22時54分
ルート:佐倉駅 → 東京駅
時刻表:総武本線 快速 (佐倉)
あとがき
僕がはじめて東京へ行ったのは、たしか高校2年生の夏のこと。オープンキャンパスで中央大学へ訪れました。当時、僕の移動範囲は銚子~千葉駅だったので、それはもう戸惑ったものです。
この記事にたどり着いたということは、おそらく東京にあまり行き慣れてない方々かな、と思うのでぜひぜひ参考にしてみてください。