【四国八十八ヶ所でグルメ旅行】お遍路で楽しむ定番の日本食

【四国八十八ヶ所でグルメ旅行】お遍路で楽しむ定番の日本食
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パワースポット巡りや健康増進といった目的で、いま「お遍路」を巡礼することが日本国外の観光者に流行してたり。

お遍路とは、いわゆる弘法大師(空海)の足跡をたどって八十八ヶ所のお寺を巡る旅行のことで、各地でグルメに舌鼓を打つのも楽しみ方のひとつ。

今回はお遍路で堪能できるご当地グルメについて、定番の巡礼スタイルの順に紹介します。

◆ 四国 88ヶ所の霊場をめぐる “お遍路旅行”

【四国八十八ヶ所でグルメ旅行】お遍路で楽しむ定番の日本食

今流行りの仏女
画像出典:ぱくたそ

こんな可愛い子と霊場巡りたい…おっと煩悩。

さて、「お遍路ってなんぞや」という人のためにまずは簡単に説明を。お遍路とは四国88ヶ所の寺院を巡る旅のことで、かの弘法大師・空海を発祥をしています。

ざっと見積もって1200年の歴史があり、京都の寺院巡りとは違って四国の文化や風習ならではの趣があるのが面白いポイント。

【四国八十八ヶ所でグルメ旅行】お遍路で楽しむ定番の日本食

88番札所 医王山 遍照光院 大窪寺
画像出典:Pikaratwon

例えば、巡礼者は「お遍路さん」などと呼ばれ、街の人に手厚くもてなされます。小中学なんかもみんな挨拶してくれるので、旅行を通じて人の温かみを感じることができるのです。

それぞれの寺院にはざっくり徳島、高知、愛媛、香川といった順に、1~88番までの数字が描かれた札所があり、ここを参拝してゆきます。では、各地の代表グルメを紹介しましょう。

① 徳島は阿波市の名物料理「たらいうどん」

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徳島の名物 “阿波踊り”
画像出典:阿波ナビ

山や海に囲まれた、のどかな印象の徳島県。僕がお遍路に出かけたときは、霊場の順番どおりこの地からスタートしました。ここの名物といえば「たらいうんどん」

【四国八十八ヶ所でグルメ旅行】お遍路で楽しむ定番の日本食

阿波の “たらいうどん”
画像出典:阿波ナビ

名前のとおり「たらい」という木桶に釜揚げした素うどんを入れただけのレシピで、非常にシンプルにうどんを楽しめるメニュー。うどん好きにはたまらんです。

コシのある太麺を、ダシの効いたつゆにショウガやネギなどの薬味を合わせて、「ズババッ」っと一気に食べ干すのがツウ。直径20cmを超えるたらいにはうどんが大量に入っているので、食べ応え抜群です。お遍路を巡る前に、まずたらいうどんで精力をつけるのです。

② 高知では新鮮な「鰹のたたき」を堪能

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高知のいたる所にある坂本竜馬像
画像出典:高知家の○○

高知県といえば坂本竜馬、そして新鮮な「カツオ料理」。あとで知ったけど、どうやら高知はカツオの消費量が日本一なのだとか。お遍路も24か所にさしかかり身体が疲れてくる頃合いなので、カツオが染みるわけです。

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黒潮町のかつお定食
画像出典:黒潮町 観光情報サイト

カツオは肉厚で歯ごたえがあり、お酒にもとても相性のいい魚。ミョウガやネギ、ニンニクなど薬味と合わせて、さっぱりとした味わいを堪能します。高知の夜はカツオ料理確定ですね。火を通したメニューもあり生が苦手な方でも安心。

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”うるめいわし” もよかですね
画像出典:よさこいネット

高知はカツオ以外の魚介も新鮮で有名。僕が個人的に大好きなのは「うるめいわし」を使った丼ぶりや小鉢料理です。カツオよりとの相乗効果でビタミンが身体を駆け巡る。

③ 愛媛でいただく絶品の「鯛めし」

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瀬戸内海の景色
画像出典:いよ観ネット

愛媛まで来ると、お遍路も40か所を超えて折り返し地点に着きます。僕が前いた船会社が愛媛の伯方島にあったことから個人的に避けたい地ではありましたが、食事は素直に美味しい。おすすめはなんといっても「鯛めし」

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鯛を1匹炊いた “松山鯛めし”
画像出典:いよ観ネット

鯛めしには2種類あり、こちらは松山や今治といった地域で食べられる「松山鯛めし」。釜や土鍋で鯛を丸ごと一匹炊き込んだワイルドな一品です。塩、醤油、昆布で味を調え、鯛の身をご飯と混ぜ合わて食べます。

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刺身を醤油でいただく “宇和島鯛めし”
画像出典:いよ観ネット

そしてもう一方はこちらの「宇和島鯛めし」。別名「漁師鯛めし」と呼ばれ、宇和島でとれた新鮮な鯛の刺身に生卵とタレを合わせて食べます。同じ魚料理でも肉厚で濃厚なカツオとは違い、繊細で上品な味わいが魅力的。

④ 香川といえばご当地「ぶっかけうどん」

【四国八十八ヶ所でグルメ旅行】お遍路で楽しむ定番の日本食

香川県はエンジェルロードもおすすめ
画像出典:うどん県旅ネット

香川県まで来ればお遍路もラストスパート。最後を締めくくる料理は、香川のご当地料理「ぶっかけうどん」です。はじめに徳島のたらいうどんを紹介したんですけど、やっぱり全国的な知名度はぶっかけうどんの方が高い。さすが別名うどん県。

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シンプルを体現した “ぶっかけうどん”
画像出典:うどん県旅ネット

この料理も内容はいたってシンプル。コシのある太めの麺にダシを入れ、醤油にネギやショウガなどの薬味を合わせて食べます。安くてさっと食べれるうえに、満足感が大きく、旅の終点を締めくくるのにちょうどいい郷土料理

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個人的には “釜玉うどん” も大好き
画像出典:うどん県旅ネット

◆ お遍路巡りで心も体も充実

まぁこんな感じです。

気の整った地を巡り、美味しいものを食べ、暖かい人と接して。パワースポット巡りの醍醐味って実はその場所を訪れることだけじゃなくて、グルメも合わせたトータルパッケージだと思うんです。

そういった意味ではお遍路は最適な旅行プランですよ。