日本の観光地といえば、そう「天然温泉」。火山大国である日本は東西南北に温泉地が点在し、その土地ごとで異なる温泉旅を楽しむことができます。その趣向は様々ですが、もし「食」と「雪景色」、そして「豊富な温泉」を楽しみたいのなら北海道登別市がおすすめ。
今回は、登別市の隣町、北海道室蘭市で4年間暮らした経験のある僕が、個人的におすすめな温泉を5つピックアップしてみました。「北海道×グルメ×天然温泉」…このキーワードで旅行を計画中の方はぜひ参考にしてください。
◆ 登別温泉は日本の90%の “泉質” が湧く桃源郷
ご家庭の「お風呂」と「温泉」の顕著な違い、それは湯に効能があるかどうかです。温泉とは火山活動のさなか鉱物類が染み出し、人体に様々な効能を与える湧き湯のこと。含んだ成分によって効能は変わり、これを「泉質」などと呼びます。
【登別温泉で湧く9種の泉質】
硫黄泉、食塩泉、明礬泉、緑礬泉、芒硝泉、鉄泉、酸性鉄泉、重曹泉、ラジウム泉
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日本では約11種類の泉質が湧き出るとされていますが、なんと登別温泉ではその内の9種類が認定されているのだとか。すなわち、登別温泉を訪れれば日本の温泉のほとんどを堪能できるといっても過言ではないのです。それでは、僕がおすすめする名湯をご紹介させていただきましょう。
① 第一滝本館
画像出典:第一滝本館 – じゃらん
- 宿泊費:1泊 23,600円~
- 日帰入浴:2,000円(大人)
- 入浴時間:9:00~16:00
- アクセス:JR登別駅より車15分
- 公式HP:第一滝本館 公式
豊富な浴場から火山の絶景を覗く名湯
「第一滝本館」は登別温泉の源泉にもっとも近い温泉宿です。一歩外へ出かければ中心地である「源泉公園」や、数々の土産屋が軒を連ねる「湯の街」が楽しめる好立地にあり、登別温泉の中でも根強い人気を誇ります。 第一滝本館は35個もの浴槽からなる大浴場にも定評があります。
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硫黄泉、食塩泉、
芒硝泉、酸性緑礬泉、重曹泉
皮膚に良く「美人の湯」として知られる硫黄泉や、保温効果が高く「熱の湯」と呼ばれる食塩泉をはじめ、芒硝泉、酸性緑礬泉、重曹泉など、第一滝本館を訪れるだけで日本国内の半数以上の泉質を味わうことができますです。また、火山地帯である「登別地獄谷」の絶景を目の前で堪能できる温泉もここだけ。
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私事ですが、学生時代ここの従業員に車仲間が数人いたので、よくこの辺りで車遊びしてました。今見るとかなりヤンキーですが、まぁ若気の至りってやつです。ちなみに、見た目だけでスーパー安全運転。
② 北海道 登別温泉 ホテルまほろば
画像出典:ホテルまほろば – じゃらん
- 宿泊費:1泊 25,200円~
- 日帰入浴:なし
- 入浴時間:9:30~4:00
- アクセス:JR登別駅より車15分
- 公式HP:北海道 登別温泉 ホテルまほろば 公式
古語を名前にもつ有名温泉宿
「登別温泉 ホテルまほろば」は登別温泉のちょうど中心に位置する温泉宿です。周囲を山と川に囲まれているので、温泉に浸かりながら野性的な景観を楽しむことができます。「まほろば」とは日本の古語で「素晴らしい場所、住みやすい場所」という意味をもつのですが、まさしく名前通りの温泉宿といえるでしょう。
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硫黄泉、食塩泉、
単純硫黄泉、酸性鉄泉
ホテルまほろばでは硫黄泉、食塩泉のほかに、硫黄純度が高く婦人病・貧血に効くことから「美人の湯」として知られる単純硫黄泉、肌の張りと潤いを保つため「美肌の湯」と知られる酸性鉄泉を楽しむことができます。費用はやや高額ですが女性にうれしい効能が目白押しなので、ちょっとリッチな女子旅にはうってつけ。
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③ 登別温泉郷 滝乃家
画像出典:登別温泉郷 滝乃家 – じゃらん
- 宿泊費:1泊 66,000円~
- 日帰入浴:1,000円(大人)
- 入浴時間:12:00~16:00
- アクセス:JR登別駅より車15分
- 公式HP:登別温泉郷 滝乃家
贅を尽くした日本屈指の老舗旅館
「登別温泉郷 滝乃家」は登別温泉のなかでも贅を尽くした旅館として知られ、北海道の中でもっとも古い露天風呂を楽しむことができます。料金は第一滝本館やホテルまほろばよりも高額ですが、豪華に仕上げられた客室や庭園、そして贅を尽くした料理が美味しいと評判。旅を贅沢に楽しみたいのならぜひおすすめ、と各所で言われています。(学生にはとても行けなかった)
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食塩泉、鉄泉、ラジウム泉
滝乃家の温泉は食塩泉をはじめ、貧血に効く鉄泉や、鎮静作用のあるラジウム泉を楽しむことができます。「万病に効く」といわれるラジウム泉は日本国内でも非常に珍しい泉質とされ、神経痛、リウマチ、更年期障害に効果があります。
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④ 温泉銭湯 夢元 さぎり湯
画像出典:温泉銭湯 夢元 さぎり湯 – じゃらん
- 宿泊費:1泊23,600円~
- 日帰入浴:420円(大人)
- 入浴時間:7:00~21:00
- アクセス:JR登別駅より車15分
- 公式HP:温泉銭湯 夢元 さぎり湯
コスパ抜群の天然温泉銭湯
土産屋の並ぶ「極楽通り」に立地する「夢元 さぎり湯」は、温泉旅館ではなく日帰り温泉銭湯です。朝7時から夜9時まで営業しており、わずか420円という料金で湯に入ることができるため地元の人もよく通っています。登別はたいていの旅館の日帰り入浴を経験しましたが、さぎり湯は安いこともあって数えられないほど通いました。登別という街の現地感を楽しみたいのなら一見の価値あり。
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硫黄泉、食塩泉、明礬泉
料金は安いのですが、この温泉には登別で唯一の明礬泉が湧き出ています。粘膜疾患に効くことから「眼の湯」とも呼ばれており、結膜炎や水虫、じんま疹といった症状に効果があります。浴槽の数はそう多くないですが、この価格では考えられないクオリティ。
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⑤ 心のリゾート 海の別邸 ふる川
- 宿泊費:1泊45,700円~
- 日帰入浴:なし
- 入浴時間:5:00~1:00
- アクセス:JR登別駅より車5分
- 公式HP:心のリゾート 海の別邸 ふる川
津軽海の絶景が堪能できる温泉ホテル
「心のリゾート 海の別邸 ふる川」は海岸線の虎杖浜に位置する温泉リゾートです。登別温泉街から離れた場所にあるため、山や谷といった景観の上記4つの温泉宿とは対照的な立地といえます。第一滝本館と滝乃家の中間ぐらいの料金で、日本のリゾート施設としては上位ランクに位置します。
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食塩泉
ここの温泉では、食塩泉に分類されるナトリウム塩化物泉が湧き出ています。源泉から少し離れるため泉質は豊富ではありませんが、パノラマのように広がる海の絶景を眺めることができ、潮風とともに露天風呂を味わうことができます。
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あとがき
北海道は四季折々の「食」と新鮮な海と山の幸を堪能することができるため、日本でも屈指の観光名所です。とりわけ登別市は、豊富な温泉が湧き出ることから、日本人の多くが「人生で一度は行ってみたい」と考えているスポットなのです。初めて日本へ行く方は、ぜひ北海道登別市を検討してみてはいかがでしょうか。